新たに進化した観音池ポーク発表会と食味アンケート結果発表について
2018.02.15
観音池ポークグループは2月15日に小春荘(都城市高城町)において、
「新たに進化した観音池ポーク発表会」を開催しました。
会場には河野俊嗣宮崎県知事、池田宜永都城市長、県議会議員である星原透様、
市議会議員の永田照明様、江内谷満義様、そして多数の方にご出席いただきました。
厚く御礼申し上げます。
今回開催しました「新たに進化した観音池ポーク発表会」は、笹サイレージを活用した新たな
ブランド肉づくりを目指し、その取り組んだ笹サイレージ給与試験結果と肉質分析、
食味アンケートの結果を発表する場として設けさせていただきました。
開会の言葉を嶋田、主催者代表挨拶を馬場が行いました。
最初に山元から観音池グループについての説明としまして、これまでのあゆみ、取り組みを説明させていただきました。
※観音池ポークのあゆみ、取り組みについては下記のアドレスをご参照ください
http://www.kannonike-pork.jp/about-us.html
続いて上村の方から観音池ポークのこだわり、そして今回の発表会のメインテーマである
笹サイレージの給与に取り組んだきっかけを説明しました。
※観音池ポークのこだわりについては下記のアドレスをご参照ください
http://www.kannonike-pork.jp/kodawari.html
笹サイレージについての説明を大和検査鉱業株式会社の田中浩一郎社長にしていただきました。
※笹サイレージについては下記のアドレスをご参照ください
http://www.kannonike-pork.jp/index.php/?option=com_content&view=article&id=235&catid=19&Itemid=101
次に馬場の方から新たに進化した観音池ポークについて説明いたしました。
理念としまして、我々が行っている美味しい豚肉作りにおいて最も大切な要素は「水、環境、エサ」の
3つだと考えております。 この3つが揃ってこそ、豚が健康で健全に発育するのであり、美味しいお肉となるのです。
そして私たちは、恵まれた豊富な自然や、地域の未利用資源、そして関係する多くの方々からの支援を受けて、
これまでの肉質をさらに向上させることができました。
<進化1> 細胞の元気は、霧島裂罅水
私たちが住んでいる都城盆地の地下には、岩盤を突き抜け湧き出す天然の地下水「霧島裂罅水」があります。
適度のミネラル分と炭酸ガスを含み、やわらかく清涼感があります。私たちは豚の飼料にこの「霧島裂罅水」を
使う事で豚が健康に育ち、一つ一つの細胞の元気が美味しいお肉に繋がっています。
<進化2> 自然の循環に貢献する養豚
養豚場に対する周囲の認識は残念ながら迷惑施設となっているのが現状です。しかし生産されたお肉が
美味しいだけでなく、豚を飼育することで食品廃棄物が有効利用されたり、生活環境がきれいになったり、
悪臭が減ったりするのであれば、みんなとても幸せなことです。
私たちはこれまでも、ネッカリッチやエコフィードの利用を通じて資源循環型、環境保全型の養豚を
目指してきましたが、今回笹サイレージを活用することでより近づけたのではないかと考えています。
私たちの周りに存在する厄介な放置竹林が、一転して宝になってみんなを幸せにする、とても素晴らしい事だと思います。
<進化3> 味わい、うまみは、黄金比のオーダーメイド飼料
私たちはこれまで色々な研究を重ねてきて、観音池ポークの肉質には自信をもっておりましたが、
今回笹サイレージを加えたことで、その肉質をさらにグレードアップすることができました。
食べて美味しく、食べることでみんなが幸せになる、そんな味わい深い豚肉はネッカリッチと
エコフィードをベースとして、笹サイレージを加えた黄金比の飼料によって完成しました。
【分析センターでの肉質分析の結果】
笹サイレージを食べさせた試験区の方が対照区に対し、脂肪酸含量が全体的に高いのが分かります。
ここからは考察ですが、エコフィードの底上げをして、ネッカリッチと笹サイレージで腸内環境を整え、
飼料養分の吸収率を高めることで病気をしない健康な豚が育ちます。
これにより、脂質が高く口溶けの良い、美味しい豚肉になっているものと思われます。
このような肉質分析数値で解析しながら、生まれ変わった観音池ポークを表現すると、「五感に響く味わい」となります。
<視> 脂の白と桜色の調和が美しい肉色
<味> 食べた味は、上品な甘みとうまみ
<触> 食べた感触は、キメ細やかで柔らかく、口どけの良い食べ心地
<嗅> 臭みと癖のない肉香
<聴> メンチカツソング(メンチカツが大好きな小学生が歌っています)
※メンチカツソングについては下記のアドレスをご参照ください
http://www.kannonike-pork.jp/news/226-2018-01-09-05-43-35.html
この「五感に響く味わい」の観音池ポークを消費者がどのように思われるかについて食味アンケート調査を実施しました。
1月13日に直売所で開催した肉の日セールにお越しいただいた消費者を対象に、観音池ポークとスーパーで
売られている都城産豚肉を食べ比べてもらい、140名を超えるお客様にアンケートにご協力していただきました。
【消費者への食味アンケート結果】
左のグラフが観音池ポーク、右が一般豚肉を食べた時の年代ごとのおいしさの比較です。
観音池ポークの方はほぼ100%の方が「とてもおいしい」、「おいしい」と答えた事に対し、
一般豚肉では「普通」、「おいしくない」と答える方も増えました。
【笹を食べた豚が販売されていたら購入するか?】
「購入する」と答えた方は全体の83.6%でした。
【購入する場合その理由は?】
「購入する」と答えた方の理由としては、「環境に優しいから」と答えた方が最も多く39.8%で、
その次が「品質が良さそうだから」という答えが31.3%でした。
消費者の環境に対する意識はとても高まっており、食品を購入する場合は味だけではなく
環境に優しい事も判断要因になっているようです。
こういった中で昨年10月に開催された、第60回宮崎県畜産共進会の肉豚枝肉の部でメイン農場である
(農)萩原養豚生産組合が出品した枝肉がグランドチャンピオンを受賞する事ができました。
※第60回宮崎県畜産共進会 肉豚枝肉の部優等1席受賞については下記のアドレスをご参照ください
http://www.kannonike-pork.jp/news/207-2017-10-24-08-59-29.html
最後に今後の展望です。
・食卓を楽しくする加工品の開発と販路拡大
・製造施設の拡大による直販率の向上
・県外市場への訴求と価格向上
・市外客を呼び込む集客施設の設置
来賓挨拶としまして、河野俊嗣宮崎県知事、そして池田宜永都城市長からご挨拶をいただきました。
発表会後は別室へ移動し、笹サイレージ給与豚肉の試食会を実施しました。
河野知事、池田市長はSNSにて「クセのない旨味たっぷりの豚肉」、「かむほどに美味しさが伝わる逸品」、
「豚の甘みと上品な肉の香りを感じる」とコメントを残していただきました。
他にも「アクがほとんど出ない」、「口当たりが柔らかい」といった感想の他に、
「(試食と一緒に出していた)メンチカツも美味しかったので(直売所に)寄って帰ります」と
仰っておられた方もおり、大変喜んでいただいた試食会となりました。
固い握手を交わす池田都城市長、大和検査鉱業株式会社田中社長、観音池ポークグループ代表馬場。
河野宮崎県知事を中心に観音池ポークグループのメンバーで写真撮影を行いました。
新たに進化した観音池ポークをイメージした展示物。
今回会場として使用させていただいた小春荘。(都城市高城町穂満坊324番地・電話 0986-58-2204)